トリコモナス症とは?
トリコモナス症とは、トリコモナス原虫という小さな微生物に寄生されることによって発症する性感染症です。
一般的な通常の性行為によって感染し、若年層だけでなく中高年世代にも感染者の多い感染症です。
女性に症状がひどく発生することが多く、男性は感染していても症状に気づかないことも多々あるため感染を拡大させがちで、パートナーとピンポン感染を繰り返すケースも少なくありません。
トリコモナスは膣と尿道に住み着き、症状の出現(潜伏期間)は早くて3日、遅くて数ヶ月後にトリコモナス症状が発生というケースもあり、人によって異なります。
一般的には2週間前後で発症することが多いようです。
女性は症状もでやすく、泡状の臭い緑黄色のオリモノが増えて、強い痒みがでてくるため判断は容易です。
膀胱炎のような排尿時の痛みが発生するケースもあります。
トリコモナス症の治療薬では有効成分「チニダゾール」か「メトロニダゾール」が有効で、「ハイシジン」「フラジール」というお薬が選択されますが、チニダゾール配合のジェネリック薬のファシジン、メトロニダゾール配合のメトロジールも同等に効果的です。
女性の場合、泡状で黄色く生臭いようなイヤな臭いのオリモノが生じ、デリケートゾーンに過敏性と痛みが発生します。
尿道から膣に感染し症状が悪化して、膣内環境が変化してしまうと、膣内の自浄作用が損なわれてしまい、他の細菌などが増加する結果にもなりがちです。
普段から存在する常在菌の増殖を防ぎきることができなくなり、尿道炎や膣炎、膀胱炎などの炎症を起こすことが多々あります。
女性は激しい痒みや痛み症状もあり、排尿痛も辛くなってきますし、放置していると不妊症や早産等の原因にもなりかねないとされています。
トリコモナス症(外部ページが開きます)に感染した場合は、できるだけ早期に治療することをおすすめします。
トリコモナス症の治療薬フラジールやチニダゾールなどはこちらからご購入いただけます>>
男性の場合は、尿道や前立腺に感染して炎症をおこしますが、自覚症状が出現しないケースもあり、感染していても本人が気づいていないことも少なくありません。
泡状の膿(うみ)のような分泌物や、排尿時の痛み、頻尿になることもありますが、自覚のない人も多いようです。
男性は尿道からの分泌物が多少増加したり変化していても、本人が意識していないと無自覚のまま、女性に感染を拡大させていることも多々あるということになります。
パートナーの女性側が治療を受けても、男性が治療していない場合は、コンドーム無しの性行為で何度も感染させたりしてしまいます。
他の性感染症と同様に、トリコモナスもパートナーとの同時検査、治療が必要となります。
女性に症状が出現し感染が確認されて男性は陰性と判定されるケースもありますが、決して女性が他から感染したというわけではありません。
女性に感染が認められた場合は、男性も同時期にキチンと治療することが、ピンポン感染や感染拡大を防止するためにも、大切になります。
再発を繰り返すことは、女性の身体に大きな負担にもなりますし、将来の妊娠出産にも影響しますので、パートナーの配慮は重要と言えるでしょう。
トリコモナスに感染していると、他の尿路感染症や性感染症(STD)にも感染している可能性が高いとされています。
尿路感染症、膣感染症、骨盤内感染症、淋菌感染症やクラジミア感染症などにも、感染している人が少なくないとされています。
粘膜がただれ防御バリアが破壊されるため、HIVの侵入もたやすくなってしまいます。
HIV感染者の多い地域(アフリカなど)のHIV陽性者とトリコモナス感染者との関連研究から、 トリコモナスの感染によりHIVの感染率が倍以上に増加しているという警告的なデータが報告されています。
トリコモナス膣炎の症状に関して婦人科の先生が解説している動画を参考にしてください。
トリコモナス症の原因
トリコモナス症(膣トリコモナス)の原因は、トリコモナス原虫という微生物に感染し、寄生されることによって発症します。
虫と言っても0.1mmぐらいのサイズで、目視はできませんが顕微鏡で観察すると確認できる、アメーバやミドリムシやゾウリムシなどと似たような微生物です。
一般的に性行為により感染し、性器周辺の粘膜、尿道や膣など水分の多い場所に寄生します。
トリコモナス症は、日本では5〜10%の女性、1〜2%の男性が感染しているとされていますが、男女ともに自覚症状がでないケースも少なくないので、本人が気づかないままに感染が広がって若い世代だけでなく、幅広い世代に感染者が存在します。
特に男性は症状が女性ほど悪化しにくく、感染を放置していたり、尿道に寄生したトリコモナス原虫が尿排泄で検査時には陰性となっていたりして、そのままにしてしまうケースも少なくありません。
複数のパートナーとの性交渉というわけでなくても、夫婦間でもピンポンのようにお互いにうつしあうようなピンポン感染を繰り返すケースが多いのも知られており、パートナー同士が同時にキッチリとお薬で治療に取り組む必要があります。
トリコモナス症の治療薬では有効成分「チニダゾール」の治療薬を服用し、「ハイシジン」が有名ですが、ファシジン、チニバと言ったジェネリック薬があります。
トリコモナス症の治療薬フラジールやチニダゾールなどはこちらからご購入いただけます>>
感染ルートは、基本的にはコンドーム無しの性交渉によって感染するため、トリコモナス症は性感染症(STD)とされています。
ただし、性行為経験のない幼い子供にもトリコモナス感染が見受けられるケースも、まれにあります。
トリコモナス原虫は乾燥には弱いのですが、水分や水中では長時間生存するとされていますので、家庭内での入浴時の浴槽やタオルの共用、下着や便器などから感染したと思われるケースも中にはあるのです。
トリコモナス原虫が膣感染をおこして炎症となり発症したものを膣トリコモナス症と呼び、性交渉で簡単に感染してしまいます。
女性は膣だけではなく、子宮頚管や尿道から膀胱にも感染し、膣炎、尿道炎、膀胱炎などさまざまな感染症を引き起こす原因ともなります。
泡状で臭いのひどいオリモノや、デリケートゾーンの痒み、排尿時の強い痛みなどの辛い症状が出現しがちです。
症状には個人差が大きく、無症状でも感染してしまっているケースも少なくありません。
男性の場合は、尿路や尿道、前立腺に感染し、前立腺炎、陰嚢炎となったりしますが、症状が無いままトリコモナス原虫を寄生せていることも多いようです。
女性よりも男性の方が無症状なケースが多く、無自覚な性行為にて感染を拡大させている場合も多々あります。
パートナー間でのピンポン感染で、何度も再発を繰り返してしまったり、なかなか治癒しないというケースも少なくありません。
トリコモナス症の女性の場合は、進行が進むと膣の周辺から内部に痒みが生じ、動くと痛みを感じるようになり、緑黄色の生臭い泡状のオリモノがでたりして、一日のうちに下着を何度も取り換えるくらいになったりします。
治療が遅れると卵管や胎盤にトリコモナス原虫が寄生してしまうこともあり、骨盤付属器炎や不妊症、早産の原因となることもあります。
ピンポン感染を防止するためにも、パートナーは同時に治療に取り組むことが、根本的な解決として重要なことです。
治療中は二次感染の(他人に感染させる)可能性がありますので、性行為はもちろんですが、家族とも洗濯物を別々にして洗ったり、公衆トイレや浴場なども避けるべきでしょう。
特に妊娠中の人に感染させてしまわないように、十分に注意する必要があります。
妊婦が感染してしまうと、流産や早産の危険リスクが高まりますし、感染によって早産で生まれると重症化することもあります。
トリコモナス症の治療薬
チニバ500mg(チニダゾール) | |||||||
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トリコモナス症治療の抗生物質でチニダゾール配合のお薬です。膣トリコモナス症の場合は膣からの臭いの強いおりもの、膣のかゆみや性交痛などが症状です。放置すると膣炎、子宮頸がんなどの原因になります。
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チニバ500mg(チニダゾール) | |||||||
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トリコモナス症の治療薬で有名なハイシジンと同成分チニダゾール配合のジェネリック薬で、特に膣トリコモナス症の治療に選択されます。トリコモナスは女性から男性にも感染し、女性は臭いおりもの、膣のかゆみ、膣の悪臭が主要な症状で、男性は排尿痛や痒みです。
トリコモナス症治療の抗生物質でチニダゾール配合のお薬です。膣トリコモナス症の場合は膣からの臭いの強いおりもの、膣のかゆみや性交痛などが症状です。放置すると膣炎、子宮頸がんなどの原因になります。 |
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