トリコモナス症の市販薬はありますか？
デリケートゾーンのトラブルの場合、性感染症(STD)を疑うことが一般的ですが、医療機関への受診をためらう人も少なくありません。
トリコモナス症で、オリモノの増加やひどい痒みが発生しても、できれば医療機関へ行かずに薬で治せないだろうか? と思う人もいるでしょう。
ただ、トリコモナス症に効果のある治療薬は市販されていません。
トリコモナス症の治療には処方薬のメトロニダゾール、またはチニダゾールを服用して治します。チニダゾールは個人輸入でも自宅から通販が認められています。
以前は、トリコモナス皮膚炎の治療薬として抗トリコモナス軟膏などの外用薬が市販されていましたが、製造中止となっています。
市販薬として販売されている、トリコモナス治療薬はありませんので、ドラッグストアなどでは買えません。
日本では抗トリコモナス剤・抗原虫薬剤は、医師の処方箋が必要な薬剤となっています。
以前は、『トリコマイシン』(第一三共ヘルスケア株式会社)というトリコモナス皮膚炎の治療薬が、軟膏タイプや膣内挿入タイプとして市販されていましたが、現在はメーカーの製造販売は終了していて入手不可能となっています。
外用薬だけの自己判断での使用によって、さまざまなトラブルや事故、トリコモナス再発事例などがあったということが想像されるので、メーカー側の自主的な判断なのかもしれません。
性感染症や泌尿器、婦人科系のトラブルの場合、検査の確定診断には専門医の経験が重要となります。
トリコモナス症の治療薬フラジールやチニダゾールなどはこちらからご購入いただけます＞＞
治療のための薬剤も原因となる細菌や原虫によって、効果のある薬剤もまったく違ってきますので、正しい検査と適切な治療薬が必要なのです。
トリコモナスの症状は個人差も大きく、感染から発症までの期間もケースバイケースなので、素人の自己判断はとても危険ですし、全て自己責任となります。
男性の場合は特に痛みや痒みなどの症状がでないケースも多いのですが、性感染症は自分だけでなくパートナーにも関わることなので、慎重に対応する必要があるでしょう。
最近は自宅でできる検査キットなどもありますが、検査精度の問題だけでなく、日数が必要になる場合もありますし、その間にトリコモナス症が進行してしまうことも少なくありません。
問題となりやすいのは、自己採取や郵送のさいの日数などでの「検体の信用性」でしょう。
検査キットでの結果は、あくまで症状は無いけど不安な時のスクリーニング程度と考えるのが無難です。
なんらかの症状があったり、パートナーが発症しているときは、すみやかに医療機関を受診して治療をおこなうことが大切です。
性病科などでの検査の場合は、膣内の分泌物や、尿、精液や前立腺分泌液などから、トリコモナス原虫の存在が顕微鏡で簡単に検出できますし、受診日から投薬治療が可能です。
安易な判断で治療を怠ったり、中途半端な状態で治療を終了した場合などは、何度も再発を繰り返したり、感染を拡大させたりすることも多々あります。
症状が治まったとしても、トリコモナスの活動が弱まっただけで、完全に消失しているわけでは無く潜伏していることも多々あるのです。
性感染症は、自分の身体とパートナーの身体、そして将来の子供のことも含めて、責任ある対応と治療をすることが大切です。
