トリコモナス症と排尿痛
トリコモナス症では、女性の膣内や外陰部の痒みやオリモノとともに、排尿痛があります。男性が感染した場合も、尿道炎となり排尿時に痛みがあるとされています。
トリコモナス症の感染原因であるトリコモナス原虫という微生物は、湿度の高い部署を好み、性器や尿道などの粘膜部に寄生して、炎症を引き起こすのです。
トリコモナス症は、コンドーム無しでの一般的な性交渉により簡単に感染するとされており、クラミジア感染症や淋病と同様に、古くから知られている性感染症(STD)です。
20?30代の若年層だけでなく、中高年などの幅広い感染者が存在し、高齢者の感染も少なくありません。
トリコモナス原虫に感染した場合、2?5割の女性は自覚症状がないとされています。潜伏期間は人それぞれでなのですが、大体が半年以内には発症することが多いのです。
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トリコモナス症により、膣内の自浄作用が弱まってしまい、常在菌や雑菌の繁殖を抑制することができなくなります。
そのためトリコモナスだけでなく、大腸菌などの雑菌により炎症を引き起こして、尿道炎や膀胱炎などを併発してしまうことが多々あります。
トリコモナス症の排尿痛だけでなく、尿道炎や膀胱炎からの痛み、排尿痛も少なくありません。
併発による複数の排尿痛ですから、かなり辛い痛み、刺激を伴う激痛とも言えるかもしれません。
男性には、トリコモナス症の自覚症状は少ないケースが多いのですが、尿道炎や前立腺炎の症状が発生することがあります。
- 尿道からの膿(うみ)や分泌物
- 排尿時の軽い痛みや刺激
男性の場合は、トリコモナス原虫に感染していても、尿道感染だけで排尿により尿とともに排出され、後日の検査では陰性となる場合もあります。
ただし、パートナーである女性へはしっかり感染させていたりするので、非常に厄介です。
男性の場合、尿道に感染するだけでなく、前立腺や精のうにトリコモナス原虫が寄生していることが多くあり、尿道炎や前立腺炎を起こすとされています。
男性は自覚症状が無かったり症状が軽い場合に、キチンと治療しないケースも多々あり、性交渉によって感染を拡大させてしまうことが少なくありません。
治療しないままにパートナーに何度も感染させてしまったり、再発を繰り返させたりする男性も中にはいるようです。
トリコモナス症は自然治癒はしない性感染症であり、治療が必要な難治性の病気です。
性感染症はパートナー間で感染を繰り返す、ピンポン感染も問題となりますので、同時にキッチリと治療して完治させることが大切です。
女性は「婦人科」「産婦人科」、男性は「泌尿器科」で治療が可能ですが、できれば揃って「性病科」を受診して一緒に治療することをおすすめします。
飲酒すると体調が悪くなったり、アルコール中毒の症状が出てしまうこともあるので危険です。